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RNDJAF のだめカンタービレ ドリーム☆オーケストラ If GAUGE Decrease, MAX [ZiT] C211FFA0 00000002 38604E20 90640FB4 60000000 00000000 0411FFB0 90640FC4 If BRAVO Increase, MAX [ZiT] C213B6AC 00000002 380003E7 90060FE4 60000000 00000000 If GOOD Increase, MAX [ZiT] C213B708 00000002 380003E7 90060FF4 60000000 00000000 If COMBO Increase, MAX [ZiT] C213B728 00000002 386003E7 90641014 60000000 00000000 0411FF8C 60000000 If BAD Increase, 0 [ZiT] 0413B760 92041004
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ウォードレスの略称。 PS用ソフトガンパレードマーチやPS2用ソフトガンパレードオーケストラに登場するパワードスーツ型の兵器。 I=Dとは異なる。
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/*/ 夕方、厨房を訪ねてきたルイズにシエスタは満面の笑顔で笑いかけた。 聞けば、無事に使い魔召喚の儀を終えたので、その餌の世話を頼みたいのだと言う。 ルイズをその終の主人として心に決めている召使いにとって、それは本当に喜ばしいことだった。 「おめでとうございます! ところで、その使い魔は、どこにおられるのです? 私にも紹介してくださいな」 使い魔はその主人と一生を共にする。つまりは召使いであるシエスタとも長い付き合いになると言うことだ。 ならば早い内に仲良くなっておくにこしたことはない。 「ところで、どんな使い魔なのですか?」 「ん? 猫よ、猫。ちょっと大きいけどね」 猫か。なるほどルイズには相応しいかもしれないとシエスタは思った。 素直じゃないところも、誇り高いところも。 メイジを知りたいなら使い魔を見よとも言う。そう考えればルイズと猫の組み合わせは納得できる。 にこにこと笑っていたシエスタだが、件の使い魔を見た瞬間にその表情がひきつった。 獅子か虎かとも思えるその体躯。 炎の色の短衣。 首輪。 曾祖父から祖父へ、祖父から父へ、父からシエスタへと伝えられた御伽噺に謳われたままのその姿。 「ブ、ブータニアス卿……?」 大猫の耳が震え、不思議そうにこちらを見やった。 「どうしたの、シエスタ?」 いえ、と我に返ったシエスタは首を振り、曾祖父が伝えた御伽噺の猫かと思ったのだと頬を緩めた。 なんて出来すぎな話だろう。 ひいおじいちゃんの形見とそっくりな首飾りを持つルイズ様が、ひいおじいちゃんが語った御伽噺にそっくりの猫を使い魔にするだなんて。 「へぇ、猫の伝説ねぇ。どんな話なの?」 ルイズの言葉に、恥ずかしげにシエスタはその伝説を語った。 帝国と共和国を守り、帝国の最後を見届け、船に乗って東へと旅立った猫の王。 何百年のもの旅の果てに辿り着いた火の国で、今も夜の闇から子供たちを守り続ける英雄の話を。 「ところで、共和国ってなに?」 「なんでも、貴族のいない平民だけの国だそうです」 聞き終えると、ルイズは一つ笑って使い魔の頭を撫でた。 これは偶然なのかしら。 自分と同じ首飾りを持つシエスタの家に、自分が呼び出した使い魔そっくりの猫の言い伝えがあるなんて。 「よし、これからあんたの名前はブータよ。伝説の猫の名前。いいわね?」 シエスタも笑って同意した。 「これからもよろしくね、猫さん。優しい私の友達」 大猫、ブータは短く泣き声をあげた。 ルイズとシエスタは知らなかったが、それは彼の故郷であるバルカラルの言葉だった。 「―――特にさしゆるす」 /*/ 夜が過ぎ、ブータはそっと寝台から身を起こすと、机で書き物をしながら寝てしまった主人を運ぶことにした。 無論、猫の身では抱きかかえて連れて行くことも出来ぬが、幸いにして彼の主人は精霊に愛されていた。 一声かければリューンが集まり、銀の雲になってルイズの身体を寝台へと運ぶ。 風邪をひかぬよう毛布をかけると、机の上に散らばった幾つかの本を見た。 使い魔に関する一連の書物。 どうやら自分とブータの間に感覚の共有がなかったのが不満らしい。 だが、ルイズはその件に関して一言もブータを責めなかった。 ただ彼の頭を撫でて、いつか一人前の魔法使いになるから待っていてねと言っただけだった。 これには堪えた。 英雄ではなく、猫神ではなく、この少女はただの猫としての自分を必要としてくれている。 そのことがありがたくも誇らしく、同時に正体を隠している自分が卑しくみすぼらしく思えてならなかった。 窓を開け、寮の屋根に登ると月を見上げる。 大きな二つの月。黒い月ではないそれは彼に懐かしい友がいる軍神の星を思い出させた。 彼は元気だろうか。 長い長い年月を共に戦った古い古い友人、火星に再建された水の都で、廻船問屋を営んでいると言うあの猫は。 「―――それは悲しみが深ければ深いほど、絶望が濃ければ濃いほど、燦然と輝く一条の光」 ブータの口から歌が洩れた。懐かしい友人と共に歌ったあの歌が。 「それは夜が深ければ深いほど、闇が濃ければ濃いほど、天を見上げよと言うときの声」 あの懐かしい日々を思い、あの姫君を思い出す。 「それは光の姫君なり、ただ一人からなる世界の守り」 人々から忌み嫌われ、嘲られ、それでも嘘をつき続けた懐かしい彼の主人が、その声が面影が老猫の胸に甦った。 「世の姫君が百万あれど、恥を知るものただ一人。世に捨てられし稀代の嘘つき」 どんな苦難も困難もそれがどうしたと笑い飛ばし、殴り飛ばして戦い続けた姫君と戦友たち。 「嘘はつかれた。世界はきっと良くなると。それこそ世界の守りなり」 音を立てて庭の土が盛り上がり、大きなモグラが頭を覗かせた。その上にはカエルが乗っている。 巨大な蛇が頭をもたげ、舌を鳴らしながら月を見上げた。 フクロウが屋根に止まり、火蜥蜴が頭を垂れて耳を済ませた。 空の上から、木の陰から、土の中から、数知れぬ影が歌い上げるブータを見つめた。 「善き神々は恋をした。嘘を真にせんとした」 時は流れ、 ジョニーは戦場へ赴き、 ストライダー兎は主人に従って海を越え、 ハードボイルドペンギンは後進の教育に回った。 かつての友人たちは皆歴史の果てに消えていってしまった。 けれど、それでも捨てきれぬものがある。消え失せずにこの胸に輝くものがある。 「我は世界の守りの守り、守りの守りの守り、守りの守りの守りの守り、守りはここに、この中に」 そこに集った使い魔たちは、一匹残らず同じタイミングでその胸を叩いた。 本当に大事なモノはその中にあるのだと、皆が態度でそう示した。 「かの姫君、踊る者、黒き暴風の歌い手を従え、闇を相手に闘争を始めたり」 それは世界を違え永劫の時を過ごそうとも消えぬ最後の光。 どれだけ離れていようとも光り輝く黄金のすばる。 星の海の中ですら忘れえぬ愛しい輝き。 「それは光の姫君なり ただ一人からなる正義の砦」 今や全ての使い魔が歌っていた。 風も火も水も土もなく、種族の違いすらなく、それぞれがそれぞれの種族の言葉で、ただ無心に己の心の中にあるものを歌い上げていた。 「世の軍勢が百万あれど、難攻不落はただ一つ。世に捨てられし可憐な嘘つき」 歌う使い魔たちの中に、ブータは確かに懐かしい面影を見て取った。 姿は変わり、名前も無くしていたけれど、それはかつてと同じように人の子に寄り添い、共に戦うことを誓っていた。 「嘘はつかれた。世界はきっと良くなると。それこそ正義の砦なり」 何も変わらなかった。 懐かしがることも無かった。 例え世界が変わり、時代が流れ歴史が移ろうとも、それでもそれはその胸に輝いているのだから。 「善き神々は定めを裏切り、嘘を真にせんとした―――」 /*/ 時ならぬ使い魔たちの宴を、強張った顔のミス・ロングビルが宝物庫の陰から見守っていた。 前に戻る 次に進む 目次
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ミッキーの名優オンパレード 原題:Mickey's Gala Premiere 公開:1933年7月1日 旧題:名優オンパレード ミッキーマウス・シリーズ:No.58 ストーリー 豪華ハリウッド・スターが総出演するパレードが執り行われた。その中にはもちろんミッキーマウスの姿も。スターたちはミッキー主演のアニメーションをみて大笑いして喜び、ミッキーを称える。 …という夢を見た。 概要 映画館で上映されたアニメーションは「ギャロッピン・ロマンス*」(Galloping Romance)という作品であり、実際には存在しないアニメーションであるが、『ミッキーのバースデー・パーティー』(1931年)と『カクタス・キッド』(1930年)のシーンを再利用して作ったものである。 また、本作は『ミッキーの浮かれ音楽団』(1929年)以来、47作ぶりに「ミニーのユー・フー!」がオープニングとして使われなかった作品である。しかし、作中の「ギャロッピン・ロマンス」のオープニングとして登場するため、本作でも曲自体は使われている。 本作は1939年9月1日、第二次世界大戦*の勃発に伴うBBC*の放送中断前に最後に放送された番組である。終戦後の1946年6月7日に再放送された。 本作には実在のハリウッドスターが大勢登場する。エド・ウィンは後に『ふしぎの国のアリス』(1951年)や『メリー・ポピンズ』(1964年)、モーリス・シュバリエは『難破船*』(1962年)や『おしゃれキャット』(1970年)、ヘレン・ヘイズ*は『続ラブ・バッグ*』(1974年)で実際にディズニーと仕事をしている。 キャスト ミッキーマウス ウォルト・ディズニー ミニーマウス マーセリート・ガーナー プルート ピント・コルヴィグ ホーレス・ホースカラー - クララベル・カウ - ピート - ベン・ターピン* フォード・スターリング* マックス・スウェイン* ハリー・ラングドン* チェスター・コンクリン* ウォーレス・ビアリー* マリー・ドレスラー* エセル・バリモア* ジョン・バリモア* ライオネル・バリモア* スタン・ローレル* オリバー・ハーディ* マルクス兄弟* モーリス・シュバリエ エディ・カンター* ジミー・デュランテ* ジーン・ハーロウ* ジョーン・クロフォード* ベティ・デイヴィス ジョン・ギルバート* シド・グローマン* エドワード・G・ロビンソン* ウィリアム・パウエル* モンティ・ヘイル* ルディ・バレー* アドルフ・メンジョー* ジャネット・ゲイナー* バスター・キートン* ダグラス・フェアバンクス* ジョー・E・ブラウン* グレタ・ガルボ* チャーリー・チャップリン* クラーク・ゲーブル* メイ・ウエスト* バート・ウィーラー* ロバート・ウールジー* エド・ウィン ウィル・ロジャース* ジョージ・アーリス* マレーネ・ディートリッヒ* スタッフ 監督 バート・ジレット 製作 ウォルト・ディズニー 音楽 フランク・チャーチル アニメーター ベン・シャープスティーン アニメーター ハミルトン・ラスク カリカチュア ジョー・グラント 楽曲 ミニーのユー・フー! 収録ソフト タイトル 収録ソフト メディア 音源 ミッキーの名優オンパレード ミッキーマウスB&W傑作選 LD 新吹替版 ミッキーの名優オンパレード ミッキーマウス ブラック&ホワイト特別保存版 VHS 新吹替版 ミッキーの名優オンパレード ミッキーマウス B&Wエピソード Vol.1 限定保存版 DVD 新吹替版
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どんな結末がお望みだい?/星空オーケストラ どんな結末がお望みだい?/星空オーケストラ アーティスト ワンダーランズ×ショウタイム 発売日 2023年10月11日 レーベル ブシロード CDデイリー最高順位 1位(2023年10月11日) 週間最高順位 1位(2023年10月17日) 月間最高順位 6位(2023年10月) 初動総合売上 19728 累計総合売上 25107 週間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 どんな結末がお望みだい? プロジェクトセカイ キャラソン 2 星空オーケストラ CD/総合ランキング 週 月日 CDシングル 総合シングル 順位 週/月間枚数 累計枚数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 10/17 1 7161 7161 1 19728 19728 2 10/24 11 803 7964 12 2999 22727 3 10/31 356 8320 30 913 23640 2023年10月 2 8320 8320 6 23640 23640 4 11/7 233 8553 450 24090 5 11/14 150 8703 317 24407 6 11/21 90 8793 194 24601 8 1/16 18 173 9064 173 24986 9 6/11 121 9185 121 25107 関連CD 88☆彡/星空のメロディー
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空に穴が開いた。 /*/ 視界を覆う土煙が晴れた時、彼は視界に映る情景に首を傾げた。 先ほどまでの自分は冒険艦に乗って星の海にいたはずだが、ここはどう見ても学園か修道院にしか見えない。 視線を巡らせば幾種類かの動物たちを侍らした人の子たちがこちらを窺っている。 「ゼロのルイズが成功した……なぁ、俺、夢でも見てるのかなぁ?」 「でも猫だぜ、どこかから拾ってきたんじゃないか? なんか服着てるし」 「ていうか、なんだあの大きさ」 ふむと頷き、口を開こうとして止めた。 ここがどんな世界か解らぬ以上、自分が喋れることを告げるのは得策ではない。 視界に入る動物たちの種類から第六世界群の内のどれかだとは思うが、それだけしか解らない。 悩んだ末、首輪の奥に隠された多目的結晶にインストールされたプログラムによりどの世界でも会話に不自由しない大猫は、第二世界の言葉であるバルカラル語で目の前にいる桃色の髪の少女に呼びかけることにした。 「娘よ、少々尋ねるが……」 /*/ 呼びかけられた娘、すなわちルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは歓喜のあまり茫然自失していた。 生まれて初めて自分の魔法が成功したのである。 いつかその日が来ると信じてはいたが、実際にその日が来れば感慨もひとしおである。 「………………!」 無言で拳を握り締めて感動に打ち震える。 ニャオニャオと目の前の猫が鳴いていたのも気づかずに腕を振り上げては振り下ろすのを繰り返す。 「ああ、そろそろよろしいかな、ミス・ヴァリエール? さあ、『コントラクト・サーヴァント』を行いなさい」 ルイズの歓喜の踊り(?)を暖かい目で見ていたコルベールが呼びかけた。 教師らしい威厳を保とうとしているが、その顔には抑えきれぬ喜びの色がある。 手がかかる子ほど可愛いと言うが、彼にとってルイズはまさしくその典型だった。 (本当によくやりましたね、ミス・ヴァリエール) 心の内で思う。 ルイズは貴族の一員であるが魔法が使えない。 だが、それ故にこの魔法学院の誰よりも自分が貴族であることに誇りを持ち、貴族たらんと努力してきた。 民を守り、治めるに相応しい者として歩んできた。 無論それを認めない者もいる。魔法が使えぬ者の無駄な努力と嘲笑う者もいる。 けれどその度に彼女は『それがどうした』と言い続け、ついに今日この日を迎えたのだ。 ついに彼女は魔法を成功させたのだ。名実共に貴族となったのだ。 こんなに嬉しいことはなかった。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」 教え子の紡ぐ呪文を聞きながらその使い魔を観察する。 どこにでもいるような猫だが、しかし大きい。 成体の獅子や虎に比べても遜色のないその体躯に赤い短衣を羽織り、首輪をつけている。 (……ん?) 赤い短衣? 首輪? つまり……野生ではない? 「五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」 ……飼い主が、どこかにいる? その事に思い至った時、ルイズはすでに大猫と口付けを交わしていた。 /*/ さて、バルカラル語での呼びかけを無視された大猫は途方にくれた。 この言葉が解らぬと言うことは、この少女は神族との接点を持っていないということだろう。 あるいはこの世界に神族が既にいないということも考えられる。 言葉を解する猫というものがこの世界でどんな地位にいるか解らぬ以上、自分の正体を隠すにこしたことはない。 悪魔の使いとして追いかけられるなら誤解だと言い切れるが、研究材料として追いかけられてはたまったものではないからだ。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」 考えているうちに桃色の髪の少女が近づいて来た。 その胸にある首飾り、蒼い石のついたそれに大猫の目がとまる。 それは大猫にとって非常に馴染み深いものだった。 目を細め、此度の件を画策したであろう古い知り合いを胸の中で罵った。 あやつめ、またしてもわしに介添え役をやらせるつもりか。 「五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」 むぎゅ、と押し付けられた唇に固まる。 この世界の女性は積極的なのだなと驚きはしたが、それでも若い女性に唇を許されるのは嫌いではない。 というかむしろ好きだ、大好きだ。英雄色を好む。 「契約は終わりよ。ルーンが刻まれるからじっとしていてね」 言いながら自分を抱きしめる少女に大猫は自ら顔をすり寄せた。 首飾りを近くで見たかったからで、他意はない。 すり寄せた顔が胸の部分に当たったのも偶然ならば、 少女の胸の薄さに、懐かしい誰かを思い出したのも偶然である。 「気のせいかしら。誰かに馬鹿にされた気がするわ」 気のせいだ。大猫は思った。 火の国の砦にいた電子の巫女姫を思い出したのは、この前脚に走る痛みの所為だ。 焼け付くような痛みに、キメラのレーザーを連想したからだ。 断じてお前の体型からではないぞ。いててててて。 /*/ 大猫にルーンが刻まれるのを見ながらコルベールは微かに肩を竦めた。 例え飼い主が他にいても使い魔召喚の儀は神聖なもの。 ルイズだけ特例を認めるわけにもいかない。 飼い主が平民ならばその補償をしなければならないが、幸いにして主人であるルイズは貴族の誇りを重んじる。 おそらく自分からその補償を進んでするであろうし、飼い主が望むのならば召抱えて大猫の傍にいることを許すだろう。 貴族ならもっと簡単だ。この儀式の神聖さを知らぬ貴族などいない筈なのだから。 「コルベール先生!ちょっと見ていただけますか?」 ルーンを確認したルイズが言う。どうかしたのだろうか。 早速周りの生徒たちが 「やっぱり失敗かよ」 「ゼロだしな」 と言うのを尻目に大猫に近づいた。 「おや、これは珍しいルーンだね」 「ええ。わたしも見たことがなくて……先生もですか?」 うむ、と頷いて速やかにメモを取り、周囲に聞こえるように声を上げた。 「これは今後の課題としよう。ルーンが違えども君が使い魔を召喚し、契約できたことに違いはないのだからね」 不満そうな顔の生徒に内心で舌打ちする。隙あらば他人をあげつらうのが自称貴族のやることかね? 「さてと、じゃあ皆教室に戻るぞ」 杖を振って『フライ』の呪文を唱える。 性懲りもなくルイズを蔑む生徒たちの声が聞こえるが、微かに眉を顰めただけで黙殺する。 注意しても聞かぬだろうし、何よりルイズ自身がそれを望まない。 あの誇り高い少女には、憐れみこそが最高の侮辱になるのだから。 /*/ 「ルイズ、お前は歩いて来いよ!」 「あいつ『フライ』はおろか『レビテーション』さえ出来ないんだぜ!」 宙から聞こえた声に、しかしルイズは怒らなかった。 ただ胸をそらして言っただけだった。 「それがどうした!」 大猫は目を細め、愉快そうに笑った。 なるほど、あいつが選んだのはこの気性ゆえか。 素晴らしい、それはいつだって「それがどうした」と言い続ける所から始まるのだから。 まさしくその通り。空を飛べなければ歩けば良い。ただそれだけのことではないか。 行くわよ、との声に足を速め、ルイズの前に回る。 きょとんとした顔の主に首を振って自らの背中を指し示した。 「乗れって言うの?」 そっとルイズがそこに腰を下ろすと走り出す。 下を見た女性徒の何人かが羨ましそうな顔をした。 前に戻る 次に進む 目次
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チェリーランド・ダンス・オーケストラ
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オーケストラとは、バイオリンのような弦楽器、フルートのような管弦楽器、シンバルのような打楽器やピアノなど複数の楽器のハーモニーを楽しむ音楽です。18世紀半ばからの歴史ある音楽です。コンサートに行くと生の音の圧倒的な迫力を楽しむことができます。J-POPやロックを聞きなれている人には、クラシックは敷居が高いと思われがちです。確かに、オーケストラのコンサートに行く人は、楽器の経験者や参加者の家族の人なども多く、値段の高いチケットもあります。長時間のコンサートは、初心者はつらいかもしれません。そんな方は、無料のオーケストラのコンサートに参加してみることをおすすめします。インターネットで検索すると、無料のクラシックのコンサートはたくさんあります。初心者の興味を引き付けるために、人気の映画音楽や、クラシックの有名な曲を演奏します。またコンサートではパンフレットを配布されます。開演時間まで余裕を持っていき、パンフレットを見ると、初めて聞く曲でも楽しめるでしょう。 最近では、初心者のためのオーケストラも演奏されています。作曲家についての解説や、聴きどころなどのポイントをわかりやすく説明してくれるので、初心者の人にも楽しめる内容になっています。 大人になってくるとクラシックの魅力が少しずつ分かってくることも多いです。クラシックは苦手の方も、興味を持って楽しんでみてはいかがでしょうか。
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ギーシュとの決闘の後、ルイズの生活には色々と変化が訪れた。 もう彼女を馬鹿にする者は、面と向かっては誰もいない。 堂々と貴族を語ったその姿と、ワルキューレを真正面から叩きのめしたブータの実力が、これまであったゼロのルイズに関する風評を叩き潰してしまったのだ。 「ねぇ、キュルケ。これどうしたらいいかしら」 「貰っておけばいいんじゃないの?」 困ったように言うルイズの前にはここ数日で貰った贈り物の山がある。 人から物を貰えるのが嬉しくないとは言わないが、しかしこれは嬉しさよりも困惑が先にたつ。 「……なにかしらこの“お姉さまへ”って……」 唇をへの字に曲げるルイズの傍らで、キュルケは必死で噴出しそうになるのを堪えていた。 実はこの贈り物、その殆どが同級生と下級生の女生徒からのものなのである。 決闘の時に見せたルイズの凛々しさは、それを見ていた少女たちの乙女回路に致命的な衝撃を与えてしまったらしい。 「あんたの言葉を正しいって思った子がそれだけいたってことでしょ。むしろ誇りに思いなさいよ」 キュルケにはルイズに様々な物を贈る女生徒たちの気持ちが良くわかった。 数年前に自分が感じたそれを、女生徒たちもこの少女に感じたのだろう。 この少女のようになりたい、 この少女の横に立ちたいと言う思いを。 /*/ 続いての変化は、ブータに弟子が出来たことだ。 しかも二人も。 「自分は好きなことをして、相手に好きなことをさせなければ、すなわち戦いには勝てるだろう。 これが主導権を握る、イニシアチブを取るといい、戦術の基本だ。 そして古来、主導権とは機動によってのみ、確保されてきた。 人類発生以来、戦闘種族としての人類が磨き上げてきた戦術は、結局機動のことを指すのだ」 頷きながらタバサとギーシュがブータの言葉を書き留めている。 この二人はここ数日、夕飯が終わればルイズの部屋に集まってブータの講義を聴いているのである。 /*/ 最初にタバサがブータに教えを乞いたいと言って来た時はさすがのルイズも驚いた。 面識がほとんどなく、暇さえあれば本を読んでいる少女がそんなことを言ってくるとは思わなかったのである。 不思議に思ったが、付き添ってきたキュルケまでもが熱心に頼むので、ブータさえ良ければと承諾した。 きっとなにか訳ありなのだろう。 「初見の相手であれば、杖を隠しておくのも一つの手だ。 メイジであることを知られなければ、相手の油断を誘うことが出来る」 ちなみに、これを聞いて喜んだのはタバサではなくその所持するインテリジェンスナイフの“地下水”だった。 「ようやく俺っちにも出番が来たぜ!」 「うるさい」 このナイフは杖を持っていなくても呪文を使わせることが出来るので、騙すには持ってこいなのである。 「ふむ、タバサの筋力では重さで叩き潰す剣は向いていないな。突くか切るかの方がいいだろう」 そう言いながら右手に剣を、左手にナイフを持って戦う技術を指導する。 タバサは自分が今までに聞いたこともない戦闘技術を、文字通り寸暇を惜しんで身につけようとしていた。 /*/ 次に弟子になったのはギーシュだった。 モンモランシーとケティに謝罪し、シエスタにも謝罪した時にブータについて聞いたのである。 あの大猫は、何百年と言う時を戦い続けた猫神なのだと。 驚いたがそれ以上に納得し、興味がわいた。 これはギーシュに限ったことではないが、男子たるもの軍記物語と英雄譚は大好きである。 その足でルイズの元へ行くと謝罪し、ブータに参加した合戦の模様を話してくれないかと持ちかけた。 軽い気持ちで言ったことだが、すぐに真剣な顔で話に耳を傾けるようになった。 それも当然で、ブータの語るのは全て彼がその身で経験した戦場の様子、実際に失敗した戦術や成功した策略ばかりなのだから。 ギーシュの父親はトリステイン王国に仕えるグラモン元帥であり、彼も三男とは言えその息子として戦術や部隊指揮に関する教育を受けていた。 だがブータの語るそれは、その常識を覆す新しい、しかも戦闘証明が出来ているものばかりなのである。 父のような将軍になりたいと心から願うギーシュにとっては、ブータの語る戦術論は万難を排しても習得すべき事柄だった。 /*/ ちなみに、この件で一番苦悩したのは誰あろうミスタ・コルベールである。 ギーシュがブータに戦術を習っていると聞き、軽い気持ちで拝聴したのだが、ほんの僅かな時間でそれの恐ろしさに気づいてしまったのだ。 オールド・オスマンはガンダールヴの力が戦争に使われることを恐れていたが、自身もかつて特殊部隊を率いていたコルベールはその意見に懐疑的だった。 戦力とはすなわち数であり、どれほど単体の力が強くても戦局をひっくり返すことなど出来はしない。 それは誰よりも彼自身が戦場で何度となく思い知ってきたことばかりである。 そんな彼だからこそ気がついた事実。 ブータの語る、この世界の常識からは比べようがないほどに洗練された戦術論。 ブータを参謀として招聘すれば、トリステインは殆どの戦場で勝利を収めることが出来るだろう。 しばし考え、苦笑してその懸念を捨てた。 ブータの主人の気性を思い出したのだ。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 誰よりも貴族の意味を知るあの少女なら、きっとそれすらも正しく使うことができるだろうと。 /*/ 虚無の曜日。 先祖代々武器屋を営んでいるその親父は、店に入ってきた面々を見て眉を顰めた。 全部で四人。その全員が貴族であるのはその服装から見て取れた。 その足元には巨大な猫。赤い短衣を着て物珍しそうににゃぁと鳴きながら周囲を見回している。 冷やかしか、と舌打ちしてドスの利いた声で口を開いた。 「旦那、貴族の旦那、うちはまっとうな商売してまさぁ。 お上に目をつけられるよな真似はこれっぽっちもしてませんぜ」 「客よ」 その言葉に驚いた店主だったが、誰が使うのかを聞いてさらに驚くことになる。 一行の中に混じっていた線の細い男が使うのかと思えば、使うのは小柄な青い髪の少女だというのだ。 これは鴨がネギしょってやってきたわい、とほくそんだ店主だったが、その笑みが消えて仏頂面になるのに時間はかからなかった。 「これなどいかがでしょう?」 客の要望は片手で扱える剣で、突いたり切ったりすることが出来るもの。 だがふっかけようと思って持ってきたそれは、ことごとく駄目出しをされたのだ。 「にゃー」 赤い短衣を着けた猫によって。 /*/ 示された何本目かの剣を首を振って却下し、ブータはやれやれと周囲を見回した。 こちらが子供だと思って不良品を出し、しかも割高に売りつけようとは商売人の風上にも置けぬ。 裏マーケットの店主を少しでも見習ったらどうだ。 腹立たしげに喉を鳴らす。 ちなみに、ブータはコルベールに頼まれてなるべく普通の大猫の振りをしている。 まぁ無用な軋轢を生むよりはこの方がよかろう。 「はっはっは! ざまぁねぇなぁ親父! 猫にまで見透かされてるぞおい!」 楽しそうな声が響いたのはその時だった。 店主が苦々しげに顔を歪めて舌打ちする。 「黙ってろ、デル公!」 困惑して周囲を見回すルイズを尻目に、ブータは無造作に積み上げられた剣の山に歩み寄った。 「ほう、インテリジェンスソードか」 ブータの声に、店主がかくんと顎を落とした。 小生意気な猫だとは思っていたが、まさか喋るとは思っていなかったらしい。 「お? なんだ? お前。猫の分際で生意気にも喋れるのか?」 「お前だとて剣の分際で喋るではないか」 二本足で立ち、山からその剣を引き出す。 ルーンが輝いてその剣の情報をブータに伝えた。 「なんだなんだ? お前、『使い手』か! 猫の分際で! こりゃ……!?」 いきなり押し黙った剣を店主が訝しげに見やった。 あの疫病神の喋る剣がそんな風に押し黙るのも珍しい。 「……おみそれした、猫の旦那。俺の名はデルフリンガーだ。もしよければ旦那の名を教えてもらいてぇ」 「ブータニアス・ヌマ・ブフリコラだ。デルフリンガーよ、我が主の友人、我が弟子の剣となる気はあるか?」 「旦那の弟子なら相当の達人だろう。なら俺に否やはねぇよ」 もはや店主は混乱の極地にあった。 一度話し出したら止まらず、客と見れば悪口雑言をぶつけるあの剣が、まるであの猫を遥かに格上の相手のように扱うのだから。 「店主、これはいくらなのだ?」 「へ。へえ。そいつなら新金貨百で結構でさぁ」 金を払うタバサに鞘を渡し、それに納めれば静かになると説明する。 厄介払いが出来た上に、金貨百枚を手に入れた店主はご満悦である。 さっきまでは忌々しかった大猫が、いまではまるで幸運の使いに思えていた。 現金なものである。 「ブータ、本当にそれにするの? 錆だらけじゃないの」 「これは表面的なものだ。気にすることはない」 主人の問いに答えるとブータは一声謳った。 リューンの輝きがデルフリンガーを包み、眩い閃光が店内を照らす。 光が収まったそこには、今まさに砥がれたかのように光り輝く剣を掲げるブータの姿があった。 誰もがそれに見入った。 武器の扱いを生業とする店主も、貴族であり軍人の家系であるギーシュやキュルケでさえも見たことのない美しい剣だった。 「これなら文句はあるまい、ルイズ。それにな……」 猫は面白そうに片目をつぶり、悪戯を仕掛ける小僧のような表情で爆弾を落とした。 「この剣は、相手の魔法を吸収してしまう力がある。 メイジが相手ならこれ以上の剣はそうそう存在せんよ」 もはや誰からも反対意見はでなかった。 /*/ 「畜生! やっぱりあの猫は悪魔の使いだったんだ!」 その日の夜。 トリステインの城下町にある酒場『魅惑の妖精亭』は非常に性質の悪い客を迎えていた。 「武器屋の親父、どうしたんだ?」 「なんでも、それこそ城が二つ三つ建つくらいの値段の剣を金貨百枚で売っちまったらしい」 前に戻る 次に進む 目次
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演奏会名 佐久室内オーケストラ 第12回定期演奏会 日時 2005年10月23日(日)開演:14 00 場所 佐久市コスモホール 入場料 指揮 原 博道 ソロ ピアノ独奏:深沢雅美 プログラム ・ハイドン:交響曲第45番 嬰ヘ短調『告別』 ・ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調『皇帝』 ・他 URL http //homepage2.nifty.com/SCO/